それでは、そもそも認知症というのはどういうものかということについて考えておきたいと思います。私の母の場合、最初は単なるもの忘れとしか感じていませんでしたので、認知症との区別があまり明確ではありませんでした。

そのために、認知症と他の病気というのはなかなか区別がつきにくいのです。認知症というのは、脳が病的に障害されておこります。その原因となる病気は、頭蓋内の病気によるものだけでなく、身体の病気によるものなどいろいろとあります。

しかし、多くはアルツハイマー病と脳血管障害による認知症で占められます。中には、原因となる病気を適切に治療することで痴呆の症状が軽くなるものもあり、それらは認知症全体の約1割を占めていると言われています。

私たちでも、しばしば「久しぶりに会った人のことが思い出せない」というような経験をすることがあります。これらは単なるもの忘れで、これは自然な老化によって起こる歳のせいです。しかし、認知症というのは病気であり、単なるもの忘れとは異なります。

そして、認知症は次のように定義されているのです。

「脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害がおこり、普通の社会生活が送れなくなった状態」これが認知症です。

つまり、さまざまな症状によって毎日の生活が困難となった状態というのが認知症の最大のポイントとなるわけです。

私の母の場合も、毎日の生活が困難となったことから認知症と認定され、介護が必要な身となったのです。



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