認知症のお年寄りの家庭での介護は、日々の生活の延長線にあると考えて良いでしょう。そういった中では思いやりのある工夫というのが大切になります。そういった工夫をすることで介護をする側も介護をされる側も快適に過ごすことができます。
そのためのちょっとした工夫をいくつかご紹介しましょう。
日常生活の中でとても気を遣うのが身だしなみです。認知症のお年寄りであっても、いつでも綺麗で清潔で過ごさせてあげたいものです。そのためにも、着替えにもひと工夫が必要。衣類の着替えについては、多少時間がかかっても、できるだけ自分でできるように工夫してあげましょう。あらかじめ着る順番に一枚ずつ重ねておきます。また、ボタンやファスナー、ホックなどがある衣類は、着替えが困難になりますので、マジックテープにしたり、ゴム入りのズボンなどにすることも大切です。
体を清潔に保つことも大切です。目やにが出ているときには、脱脂綿をぬるめのお湯でしめらせてふき取りましょう。また、耳垢はたまると難聴の原因にもなりますので、綿棒を使って定期的に取りましょう。
洗顔や歯磨きも認知症のお年寄りにとっては大変な仕事です。自分でできるように、手まねと言葉で教えるようにしましょう。どうしても自分ではできないというような場合には、よく絞った熱いタオルで顔を拭き、歯は、指にガーゼを巻き、うがい薬を湿らせてふき取ります。
毎日頭髪を整えることも大切です。そのことにより気分にもすっきりしますし、精神的にも変わってきます。
私の母は毎朝起きると私に髪の毛をとかしてもらうのをいつも楽しみにしています。そして、その時に色々な会話をするのもまた楽しいものです。