認知症のお年寄りを自宅で介護するときには、お年寄りが生活しやすい空間を作ることが大切です。たとえば、転倒やけがを防ぐためには、部屋の段差をなくすことが大切です。認知症のお年寄りは、足元が危なく、つまづきやすいので、ちょっとした段差でもバランスを失ってしまいます。ですから、部屋の段差はないようにしましょう。
私も母の介護をすることになり、母が主に生活をする一階部分はすべて段差をなくすように改築しました。また、玄関や廊下にもてすりをつけ、歩きやすくしました。
フローリングの床では寒いですし滑りやすいので、よく歩く場所はカーペットを敷き、転んでもけがをしないような工夫をすることも大切です。
また、部屋は暖かいのに廊下やトイレが寒いということがあります。これは体にも負担をかけることになるので、家全体が暖かくなるように、廊下やトイレにヒーターを設置するのもいいでしょう。
ナイフやはさみ、マッチといった危険なものを身の回りに置かないことも重要です。また、常日頃から整理整頓を心がけ、快適で安全な空間を保たなくてはいけません。
トイレも、自分でトイレにいけるようにトイレへの道順がわかるようにします。また、トイレや廊下の照明を明るくすることも大切です。失禁に備えてベッドサイドにポータブルトイレを用意しておきましょう。尿意や便意のサインを見逃さないこともケアにおいて大切です。落ち着きがなくなったり、部屋の中をウロウロしたりするような場合は尿意・便意をも要していることが多いです。
このようなちょっとした工夫で介護がぐっと楽になりますし、介護する側だけでなく、介護される側も快適に過ごすことができます。