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幻覚

認知症の症状が重度に進行するにつれて、そこに見えないはずのものが突然見えるようになったり、聞こえるはずのない音が聞こえるといった、幻覚や幻聴を訴えることが多くなります。

例えば、誰もいないはずの所に女の子が泣いていると言い出したり、近場に線路は皆無なのに電車の音が聞こえて嫌だなどと言ったり。こうした症状は、特に夕方や夜間にあらわれることが多く、そして天気の悪い日や体調が悪い時にも顕著になる場合があります。

幻覚は、対象のないところに対象を意識しまう知覚異常です。

こうした症状の方への接し方のポイントは、すぐに真っ向から否定してはいけません。まずは、飲物などを与えてリラックスさせ、話を丁寧に聞き、「そうなんだね」と、受け入れてあげることが大切です。即座に否定すると、本人の混乱につながることもあるので、こちらから本人の世界とその感覚に近づいてあげましょう。また、治療によって症状を和らいだり、消えることもあるため、早目に主治医に相談することも大切です。

具体的な状況への対応

■幻覚
否定せずに、「わかりました、でも安心ですよ」などと、落ち着かせる言葉をかけてあげましょう。

■錯覚
洗濯物の動きを、誰かがいるなどと間違えて錯覚を起こすこともあります。介護者の方が、洗濯物を干す位置をかえたりして安心させてください。

■幻聴
幻聴は本人の過去の経験からくるものが多いです。そのため、介護者はゆっくりと話を聞いてあげながら、相槌を打ってあげると落ち着き、幻聴が聞こえなくなることも多いです。


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