“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

帰宅願望・夕方症候群

夕方くらいの薄暗い時間になると、「家に帰りたい」と言い出したり、実際に家に帰ろう外に出て行ってしまうといった症状が出る人もいます。

この症状は、自分の家は、生まれ育った家や自分が若いころ住んでいた家だという記憶になっているため、今の家が違うところだと思っているために起こる症状です。

意識そのものが若い頃や昔の幼い自分に戻ってしまっているために、子供の頃住んでいた家や子供部屋を探したりしてしまうようです。 「帰りたい」という本人の気持ちに寄り添って、真っ向から否定したり、「ここが家だ」と言い聞かせるのではなく、ちょっとだけ不安をなくすために外へ連れ出して、近所を一緒に散歩して戻ってくるといった対応をとっても良いかもしれません。また、そんなときは、とりあえず「そうですか」と受け止め、「夕ご飯を食べていってください」、「今日は泊まっていってください」などと言って気持ちをそらします。本人の気持ちに寄り添いながら、気持ちを落ち着かせてあげることがコツです。

「帰りたい」と言う以外に、何となくソワソワして落ち着かなくなる人や、不安になって何度も同じことを繰り返す人があらわれたり、さまざまな症状が出てくる時間帯が夕方のため、”夕暮れ症候群”と呼ばれることもあります。また、これらの症状は決してめずらしいものではなく、頻繁に見られるようです。

こうした症状は「不安な気持ち」が心にあるからこそ、それがあらわれるいるようです。
自分がどこにいるのかわからなくなって、知らない場所にいると思っています。不安なので家に帰りたいのです。


Copyright © MEDICAL RESOURCES Co., Ltd. All Rights Reserved.