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記憶障害・食べたことを忘れる

認知症の症状の中で、できごとそのものを忘れてしまう”もの忘れ”の症状は、脳の記憶する機能が低下しているために起きる症状です。

例えば、食事をしたのに「食べていない」「ごはんは、まだなの?」と言って何度も食べ物を要求するのは、食べたことを忘れてしまうからです。もしくは、満腹を感じる脳の中枢器官が病気によって侵されているか、欲求不満を食べることで満たそうとしている結果とも考えられます。

ごはんを何度も要求する場合は、「これから用意するところだから、もう少し待っててね」とか、「じゃあ、お茶でもいただきましょうか?」と言って、食べることの満足感や期待感を満たしてあげること、そういう行為をとってあげることが大切です。

こうした記憶障害は、認知症の症状の中で「中核症状」の1つです。中核症状は、記憶障害以外に見当識障害(自分の所在、年月日、曜日、時刻などの基本的な状況を把握できなくなる症状)、判断力の低下もあります。

いずれの症状の場合であっても、中核症状の低下によって、何度も同じことを繰り返し聞かれたり、食事を要求されたりすると、介護者はイライラして、つい感情的に非難することがあるかもしれません。
でも本人にとっては、故意に分からなくなって突然やり出したことではないので、非難された理由が分からず、逆に介護者の対応に怒ることもあります。

記憶障害の忘れてしまう内容が、薬の飲み忘れ、火の不始末、外出して帰ってこれないなどの場合はとても危険です。命の危険に関することになりかねないので、注意深く予防する必要があります。


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