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収集癖(何でも集める)

認知症にかかると、集めることに意味があるとは思われない特定の物(例えば家庭のゴミ、空き缶、賞味期限が切れてしまった食べ物などを)を集めたり、集めたものをそのまま、しまいこんでしまう「物集め」をする症状が出ることもあります。一般的な趣味としての”収集癖”とは明らかに異なり、集めたものによっては異臭がただよったり、本人が不潔になってしまったり、周囲の方にまで影響が出ることもあるのが、病気の”収集癖”です。また、特別な用事がないのに頻繁に家族や介護者やを呼ぶ”人集め”を繰り返すという症状も、同様です。

一時的なものの場合が多いため、集められた害のない物については、そっとしておきましょう。明らかに不衛生なものは、少しずつ気づかれないうちに、そっと捨てたり、配慮してあげる工夫が必要になってきます。

こうした症状の場合であっても、他の症状と同じく、強く禁止したり、非難したりしても、改善につながることはありません。むしろ改善につながるだけでなく、症状の悪化や別の症状が進行してしまう場合が多いようです。

物集めや人集めといった、集めてしまう症状は、それぞれ関係がない個別の症状に思われがちですが、実は”抑制”と”本人の孤独感”という同じ原因で起こるのではないかと考えられています。

日頃から、認知症の方をさりげなく気にかけてあげること、話しかけたり、一緒に散歩したり、ちょっとした行動をするだけでも、症状が変わってくることもあります。


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