“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

できるだけ介護を楽に

認知症の方の介護は、長期間におよび根気がいることで、とても大変です。

「介護は家族がするもの」と思い込んだり、周囲の目を気にしたりして、自分の生活を犠牲にして家族だけで介護しつづけるのは、オススメできません。そして、実際に認知症の方にも介護する側にとっても良いことはありません。

施設やサービスを積極的に利用しましょう

介護する方が疲れきってしまう前に、できるだけ介護を楽にする工夫をすることが必要です。
例えば、介護保険の利用。介護保険制度を利用するためには、まず要介護認定を受ける必要があります(要介護認定についてはこちらをご確認ください)。まずは、市区町村(自治体)の福祉課に認定を受けたいことをお伝えし、認定の手続きをはじめましょう。そして、手続きとあわせて自治体に相談するのも良さそうです。

また、対応に困ったら、老人介護施設や老人ホームなどで行っている「訪問介護」、「デイサービス」、「ショートステイ」などの介護サービスが複数ありますので、そちらを参考に、取り入れられそうなものからチャレンジし、積極的に利用しましょう。
それは、介護する側も心身ともにリフレッシュできる時間ができるので、介護に対して前向きになれる機会につながります。
そして実際にヘルパーや介護する資格をもった職員のプロの介護方法から学べることも多く、有効的なアドバイスももらえるので、介護サービスの利用が認知症の方のためにもなります。

健康に気をつけましょう

認知症の家族の方や介護する方は、その現状を受け入れながらの生活を重ねていくうちに、肉体的にも精神的にもしんどくなってしまうこともよくあります。ストレスがたまったり、しんどくなってきた時は、どうぞご自身の体調を大切にしましょう。

体調を崩し、自分の健康が損なわれてしまったら、元も子もありません。認知症の方の状態にも影響が出てくる可能性もあります。長期的にわたる介護で、「自分がやれると想定していること」の中で、自分の役割の7割をこなすくらいの気持ちで気楽に対応していきましょう。ありのままのご本人を受け入れ、そしてあせらず、無理なく毎日過ごしましょう。

自分たちのペースを守りながら、のんびりとした気持ちで、心も体もゆとりをもった介護をを行うことがとても大切です。

介護をする人とされる人の”お付き合い”も大切

認知症の病気を患って介護される人も介護する人も、時間と共に、症状の進行によってそれまで出来ていたことが一つずつできなくなっていく現実を目の当たりにしていく中で、介護が必要になる内容も増えていきます。

どのように症状が進行していこうとも、介護する人も介護される人も、まったく別の人生を歩んできた価値観があり、お互いに違うものです。性格、人間関係、思考、生きてきた環境など、すべてが違う人同士が「前向きに生きる」ためには、良好なお付き合いをとれると良いですよね。そうした生きてきた道すじをお互いに理解し合うこと、プライドを尊重し合うことが、信頼関係を築くことにつながります。

これは、認知症を理解すること以上に、大切なことともいえます。


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