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日常生活での介護の工夫【入浴拒否】

お世話方法 ~入浴について~

認知症になるまでは、お風呂が大好きだったのに、入浴拒否をするようになる場合もあります。どんなにお風呂が楽しいものかを教えて、お風呂に入ってもらおうと工夫しても、かたくなに拒否する、なんていうケースも少なくありません。

そういう場合には、原因があることが多いようです。例えば、お風呂が何をする場所なのかが分からなくなってしまっていたり、お風呂に入っているあいだに、誰かに物を盗まれてしまうのではないかなど、さまざまです。

そのため、まずは原因を知ることが大切で、原因がわかったら、その先の対策を考えましょう。

お風呂での行動がわからない時は、同性の介護者や仲が良い知人などが一緒に入浴するのが良いでしょう。認知症の方が裸になるのを恥ずかしがって、拒否する時には、下着を着けたままのでもかまいません。

また、その方にとって魅力的な”言葉”を使ってのお風呂に誘ってみるのも良いでしょう。「お風呂上りにビールでも飲もうか?」とか「お風呂から上がったらアイスを食べよう」と声をかけたり。

入浴の本来の目的でもある、身体を清潔に保つということが病気の予防にもなりますし、場合によっては、脳の刺激の効果から症状の進行予防につながることもあります。ぜひ前向きに入浴してもらえるような、工夫をしてサポートしてあげましょう。

また、入浴は清潔を保つ以外にも、リラックスしたり体の循環をよくするなどの効果があるため、健康上問題がなければ、毎日入っていただきたいため、介助のためにも、まず浴室等周辺の環境を整えることも大切です。

入浴の前には、脱衣所や浴室はあらかじめ温めておき、洗い場には滑りにくく座りやすい椅子を用意します。滑りやすい床には滑り止めマットなどを用意し、浴槽の出入りには手すりを利用すると便利です。そういった環境づくりも大切ですよ。


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