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日常生活での介護の工夫【おむつ】

お世話方法 ~おむつについて~

認知症の方の場合、排泄行為そのものを認識できなくなってしまうことも少なくありません。
排泄していることが分からないので、おむつ交換に抵抗したり、尿とりパッドやおむつを自分で外そうとしたりといった行為がみられます。

また、認知症の症状は、その人の体調や状態の良し悪しによって、1日のなかでも変動することがあります。そのため、排泄パターンも寝たきりでおむつ交換が必要な場合もあれば、ポータブルトイレや通常のトイレを利用することができたり、さまざまです。そのため、おむつ交換を嫌がったり、いつも一定ではない排泄パターンにあわせて、手早くおむつ交換ができる、2wayタイプのおむつが便利です。

尿とりパッドを外そうとする行為は、パッドの重ね使いの不快感や違和感が原因とも考えられます。尿とりパッドを何枚重ねても、吸水量は変わらず、増えることはありません。
そもそも尿とりパッドは尿が下に染みこまない構造なので、重ねて使っても意味はなく、かえっておむつと身体の間に隙間ができることになり、結果として、尿もれしやすい状況につながります。尿とりパッドは1枚だけで使うのが正しい利用方法です。

また、長時間のおむつ使用は、ムレやかぶれなどの皮膚トラブルを招くことにつながるので、通気性のあるおむつを選びましょう。

おむつで排せつをする場合、当て方によって漏れが出たり、おなかの調子によって、ベッドを汚したりということもあります。漏れが出た場合は、ベッドや布団が汚れると、きれいにするのが大変です。

その予防には、防水のシーツなどの利用をお勧めします。

また、おむつは通気性が乏しいのも事実です。栄養状態が良くなくなると、床ずれの原因にもなりますので、皮膚の状態はよく観察しましょう。


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