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日常生活での介護の工夫【トイレ】

お世話方法 ~トイレについて~

認知症になったら、トイレの場所が分からなくなったり、トイレへ行ったとしてもトイレの使用方法が分からなくなって便器以外の場所にしてしまったり、失禁してしまったり、ということが見受けられるようになります。トイレの場所が分からない場合は、トイレの入り口に分かりやすく「トイレ」と張り紙をしてあげることで、トイレに迷ってしまったり、部屋の隅で用をたすことがなくなる場合もあります。

また、どんなに症状が進行してしまっても、トイレの世話にだけはなりたくない!という思いが誰にでもあり、とても恥ずかしく感じる気持ちは同じです。失禁が増える原因は、失禁してしまった経験から、排尿などの行為そのものができなくなってしまった、と思って、自信をなくしてしまうことも原因です。介護者のトイレのペースもありますが、認知症の方の生活の中でのトイレのリズムにあわせて、「自分がトイレに行きたいので、一緒に行きませんか?」と誘うのも良いでしょう。

そして、トイレは誰にとっても非常にデリケートな問題でもあります。そのため、なるべく本人が自分で排せつできるように環境を整えてあげること、必要な時だけ、必要な援助をしてあげられるように注意して取り組んでみてください。

■排泄時間のチェック

尿・便ともに、排せつがあった時間をチェックしましょう。1日チェックをすると、だいたいの時間の間隔がつかめます。そのため、翌日からは次の時間を予測して、トイレに誘ってあげると良いですね。オムツを使わずに、過ごすことができるかもしれません。

■水分摂取量のチェック

ご本人用のコップを使って、一日にどれくらい水分をとれたか確認しましょう。目標は2000mlです。お茶やコーヒーは利尿作用があり脱水を改善してはくれません。理想はぬるめのお湯です。 移動するたび、食事のたびなど、何かの区切りごとに水分を取ることを勧めてください。

■夜間の排せつのチェック

夜間の排せつを心配される方は就寝3時間前から水分摂取を控えるようにすると、夜間の排せつに響くことは少ないです。心配という注意が向いて排せつ間隔が短くなる方が見られます。その場合には夜間だけ、オムツを利用するなども工夫の一つです。

■ポータブルトイレの利用

おしっこしたいという感覚はあっても間に合わないとか、夜間の移動での転倒を予防するためなどに、有効的に利用できます。


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