“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

お悩み2.役割が必要?

毎日テレビばかり観ている母。このままではボケが進んでしまうのではないかと心配です。何かしてもらった方がいいのでしょうか?

[お悩み事例]
同居している母は毎日テレビばかり観て一日を過ごしています。食事とトイレ以外は、部屋から出てきません。昔から料理が得意だったのですが、以前、何も入っていないお鍋を火にかけてしまったことがあり、それ以来危なっかしくて、台所には立ってもらっていません。

最近はうつろの表情が多くなり、ボケが進んでしまうんじゃないか、と不安です。どうしたらいいでしょうか?

解説

お母様が、テレビを観ることしかやることがなくて、仕方なくそうしているのであれば、何か役割を与えてあげた方が良さそうですね。お年寄りの孤独感が、認知症のリスクを高める、という報告もあります。

料理がお得意とのことですので、是非、一緒にお台所に立って、もう一度、調理をお願いしてみてはいかがでしょうか?質問者様は、火事やお怪我を心配されているようですが、認知症の方でも、出来ることはたくさんあります。例えば、カレーを作る場合、野菜を洗う、切る、炒める、煮る、味付け、盛り付け等は、お願いをすれば上手にやっていただけるでしょう。ただ、その段取りや、順番をつけることが、認知症の方は難しいので、質問者様が上手に誘導してあげれば大丈夫です。

包丁を使わせることが心配な方が結構いらっしゃると思いますが、「これは包丁だ」という認識があれば、昔と同じように上手に切ってくれますよ。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

顔写真
Copyright © MEDICAL RESOURCES Co., Ltd. All Rights Reserved.