“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

お悩み8.幻覚が見えるの?

妻は、夜になると「誰かが部屋を覗いている。」と言って、なかなか寝てくれません。認知症になると幻覚が見えるのですか?

[お悩み事例]
日中は特に問題となるような言動はないのですが、夜になるとそわそわし始めて、誰もいないのに、「誰かが部屋を覗いている。襲われる!!」と言って、全く寝てくれません。

このままでは、昼と夜が逆転してしまいそうです。

私自身も寝不足になって体がもちません。先日、うつ症状が出始めたので、不安を取り除く薬を増やしてもらったのですが、それが原因でしょうか?

解説

認知症の種類のひとつに、レビー小体型認知症というものがあります。手の震えなどパーキンソン病のような症状、生々しい幻視・幻覚が見えるのが特徴です。

この場合は、否定してしまうと、かえってムキになって反論することがありますので、「それは怖かったですね。」と同調して、寄り添って不安を取り除いてあげてください。

また、薬を増やしてから、そのような症状が出始めたのであれば、薬を見直す必要もあります。薬によっては、せん妄を引き起こすものもあります。せん妄は一時的な症状ですので、薬を見直すと、ピタッと幻覚が見えなくなることもあります。

薬の服用は、専門の医師とよく相談しながら、慎重に調整してみてくださいね。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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