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お悩み10.施設への入所のタイミング

施設への入所は、どのようなタイミングで判断するものなのでしょうか?

[お悩み事例]
これまで5年間認知症の母を自宅で介護してきましたが、ここ最近、夜に全く寝てくれない状態が続いています。

できるだけ自宅で介護を続けたいと考えているのですが、このままでは共倒れになってしまいそうです。先日、担当のケアマネージャーから施設への入所を勧められました。

通常、施設への入所はどのようなタイミングで判断するものなのでしょうか?

解説

ご家族を施設へ入所させるのは、介護を途中で放棄するような気がして、ためらってしまう方もいます。しかし、介護者に過度のストレスがかかると、望ましい対応が出来ずに、認知症の症状が悪化してしまう可能性もあります。

「もう限界!」と感じる前に、少し余裕のある段階で、慎重に施設を選ばれた方が良いのではないでしょうか。余裕がない時に施設を選んでしまったら、「もうどこでもいい!」と、投げやりにならないとも限りませんから。

また、施設に入所したからといって、全ての介護が任せっきりになるわけではありません。

面会はもちろん、一時帰宅や外出など、ご相談者様が関わる機会はたくさんあります。施設によっては、事前に連絡すれば家族も一緒にご飯を食べたり、寝泊まりできるところもありますよ。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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