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お悩み11.入所する施設を選ぶ基準

入所する施設は何を基準に選べば良いですか?施設選びのポイントなどありましたら教えてください。

[お悩み事例]
義父が亡くなってから、田舎で一人で暮らしていた義母。最近物忘れがひどく、要介護認定を受けたら、要介護3となりました。

近くに頼れる人もいないので、火の不始末や事故などが心配です。子どもたちは遠くにいるので、なかなか義母の面倒をみられません。

同居も難しい状況ですので、施設への入所を検討中ですが、施設のパンフレットやホームページを見ても、どれも同じようで、どこにしたら良いのか決めかねています。

施設を選ぶ際のポイントなどありましたら教えてください。

解説

施設選びは初めての方がほとんどだと思いますので、戸惑うのは当然のことだと思います。

ただ、家を購入することと同じであるように、パンフレットやホームページだけでは、そこで「生活する」ということをイメージしづらいですよね。

いくつか候補の施設があるのであれば、実際に足を運んで、そこで働いている方や、入居されている方の表情をよく見て下さい。良い環境では、みなさん自然と表情も明るく、笑顔になるものです。

また、見学に行った際は、気になることがあったら、遠慮せずに納得するまで、とことん質問してください。施設によっては、歩けなくなったら退去しなければならない所もあります。

この先認知症が進行しても、最期まで施設でみてもらうかどうかで、施設選びも変わってきます。終末期を見据えての施設選びの場合は、どの状態までみてもらえるのか、ということを事前に確認しておいた方が良いでしょう。

施設には必ず、「重要事項説明書」というものがあり、そこに退去条件も記載されています。「重要事項説明書」には必ず目を通し、しっかりと読み込みましょう。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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