“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

お悩み12.“物忘れ”の病院を受診するタイミグ

物忘れがひどくなったおばあちゃん。病院に連れていった方が良いのか悩んでいます。どのタイミングで受診したら良いのでしょうか?

[お悩み事例]
物忘れがひどくなり、同じ物をたくさん買ってくるあばあちゃん。一緒に暮らしている分には、そこまで支障はないのですが、認知症は早い段階で治療をした方がいい、という話を聞いたことがあります。

一緒に病院に行きたいと考えているのですが、まだ早いでしょうか?連れて行って何もなかった場合、おばあちゃんを傷つけてしまう気がして、二の足を踏んでいます。

一般的に、どのタイミングで受診している方が多いのか教えてください。

解説

ご存知の通り、認知症は早期発見、早期治療がとても重要です。

同じ物を何度も買ってしまうということは、一度買った物を忘れてしまうということなので、すでに認知症が始まっている可能性があります。早い段階で受診することをお勧めします。

早期に治療をすることのメリットは、薬の効きが良いということがあげられます。一番身近で接しているご家族が、おばあ様の異変に最初に気づくかと思います。その時に、「もう年だから」と受け流してしまうのではなく、まずは主治医に相談してみて下さい。

病院で受診することで、おばあ様を傷つけてしまうことを心配されているのであれば、深刻に伝えるのではなく、やんわりと「“物忘れ”専門の病院があるみたいなんだけど、一度みてもらって来ない?」といったように、「認知症」という言葉は使わずに、自然な会話として誘ってみてはいかがでしょうか。

おばあ様自身も最近おかしいな、と感じている可能性もありますので、おばあ様の自尊心に配慮した誘い方が良いかと思います。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

顔写真
Copyright © MEDICAL RESOURCES Co., Ltd. All Rights Reserved.