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お悩み13.認知症の進行を遅らせるためのリハビリ

認知症の進行を遅らせるには、どのような生活を心がければ良いですか?また、自宅で簡単にできるリハビリなどありましたら教えて下さい。

[お悩み事例]
先日、物忘れ外来を受診し、認知症の初期段階と診断された義母。物忘れが多いことを除いては、一緒に生活する上で、特に問題はありません。

医師から治療薬が処方され、飲んでいますが、これで必ずしも認知症の進行を遅らすことができるとは限らない、と言われました。

薬以外で、認知症の進行を遅らせることはできるのでしょうか?また、おすすめのリハビリなどありましたら教えて下さい。

解説

確かに、薬の効果は100%ではありません。まず基本は、規則正しい生活を心がけることが大切です。バランスの取れた食生活、適度な運動といった、いわゆる健康的な生活です。

認知症の方は、今日が何月何日なのか、時間が分からなくなってしまうことがあります。そのため、毎日同じ時間に食事を摂るなど、生活のリズムを整えることも重要です。天気の良い日は散歩に出かけたり、ディサービスを利用するなど、体を動かすと、夜はぐっすり眠れます。

生活のリズムが整ったら、お義母様の好きな事や得意な事で、脳を活性化させましょう。歌が好きな方でしたら、一緒に昔の歌を歌うのも良いですし、お料理がお得意の方でしたら、一緒に夕飯を作る事も、立派な生活リハビリと言えます。

ただ、ここで注意して頂きたいのは、あくまでも”お義母様に楽しんで取り組んでもらう”ということです。あなたが良かれと思って、お義母様に料理を手伝ってもらっても、そんな気分ではない場合もあります。無理せず、お義母様のペースに配慮しながら、楽しんで取り組めるものが、一番効果的なリハビリとなります。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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