“認知症介護の悩み”について、認知症ケア専門士が事例とともにわかりやすく解説しています。認知症の症状や知識、予防から介護の方法まで、知っているようで知らない「認知症」を紹介するサイトです。

お悩み14.元気なうちにできることは?

認知症と診断された妻。認知症になると、寿命が4〜5年程だと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?また、元気な状態の今、最期を迎えるまでに何か心がけておくことはあるのでしょうか?

[お悩み事例]
先日妻が、アルツハイマー型認知症と診断されました。まだ元気に過ごしているのですが、あと残りどのくらい生きられるのか気になります。

また、最期を迎えるにあたって、今の段階で何かやるべきことなどはあるのでしょうか?

解説

認知症と診断されても、すぐに大きな変化があるわけではありません。特にアルツハイマー型認知症の場合は、ゆるやかに進行していくのが特徴です。

亡くなるまでの期間については人それぞれです。認知症と寿命の関わりは、個々人の健康状態や、生活している環境によって異なります。4〜5年で亡くなる方もいれば、10年以上生きられる方もたくさんいます。

また、認知症を発症した年齢によっても変わってきます。奥様が残りどのくらい生きられるのかははっきり分かりませんが、今の段階から、いわゆる“終末期”の迎え方を考えておくことはとても大切です。

慣れ親しんだ家で看取るのか、医療の充実した施設で看取るのか。口から物が食べられなくなってしまったら、経管栄養をどうするか、など。認知症であることを奥様に告知していて、まだ奥様の判断力があるのであれば、今のうちに意向を聞いておくのもいいでしょう。そうすれば、後々、判断を迫られた時にバタバタと慌てることもないと思います。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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