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お悩み15.施設で行うリハビリ内容

最近の施設では、認知症の進行予防のためにリハビリなど色々な工夫をしている、とケアマネージャーから聞きました。具体的なリハビリの内容について教えて下さい。

[お悩み事例]
義母が認知症のため、施設への入居を検討しています。

施設で行う認知症の進行予防に効果的なリハビリについて、詳しく教えて下さい。

解説

リハビリの内容は施設によって異なります。そのため、ここでは私がこれまで携わってきた施設で実際に行われていたリハビリについてお答えしましょう。

まず、比較的多くの施設で取り入れられているのは「音楽療法」です。懐かしい歌を合唱する事で癒しの効果が得られ、自信の回復にも繋がります。時には楽器を用いることもあります。こちらは、専門の講師が行う施設もあれば、スタッフが指揮をとる施設もあります。

他には「運動療法」「芸術療法」、変わったところでは「動物介在療法」というものもあります。「運動療法」は専門の資格を持った者が、機能回復のために行うものもあれば、スタッフが指揮をとって簡単な体操を行うような所もあります。

「芸術療法」は絵画や陶芸、俳句などを通して、心身の回復、生きがいを見出すものです。こちらは、月に何回かボランティアの方が担当されている所が多かったです。「動物介在療法」は、犬などの動物の世話をすることで、落ち着きを取り戻し、表情や感情が豊かになる、という効果があります。こちらはあまり取り入れている施設はなかったですが、お年寄りの方々が生き生きとされ、とても喜ばれていたのを覚えています。

施設によっては、他にも様々なリハビリやアクティビティを取り入れている所があります。その内容を確認するのはもちろんのことですが、その頻度や誰が行うのか、ということも施設に確認して、お義母さまに合ったリハビリを提供してくれる施設選びをされたら良いのではないでしょうか。


解説者の経歴: 鶴田 美樹 (Tsuruta Miki)

大学在学中、福祉を専攻。卒業後、医療・福祉に特化した人材派遣会社に就職。いち介護スタッフとして、数々の老人系施設に派遣され、介護現場(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ディサービス、訪問介護など)を経験。
たくさんのお年寄り(ご入居者)やそのご家族と接し、様々な生き方、想いに触れる。

5年間の現場経験後、自社運営の認知症グループホームの施設開設準備室に異動。行政対応、現場スタッフ採用、入居者募集などを行う。グループホーム開設後は、介護リーダーを務め、スタッフ育成をはじめ、ご家族対応や入居相談業務を行う。

介護現場での勤務の傍ら、会社本部の教育研修部のアシスタントマネージャーの役職を担う。現場経験の少ないスタッフや社員のスキルアップやメンタルフォローなど約3年間行う。
【保有資格:認知症ケア専門士、社会福祉士、介護福祉士】

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